インプラントの基礎知識。チタンと骨がどうやってくっつくか分かりやすく説明します。

2017年11月7日

インプラントの基礎知識

インプラントを開発したのはスウェーデンのブローネマルク博士です。

ブローネマルク博士は、骨とインプラントが結合し、これが長期間維持されることを「オセオインテグレーション」と名付けました。

日本ではインプラントのオペを受けるのに30万円程度かかりますが、

「オセオインテグレーション」が達成されていないとインプラントは成功しません。

もう一度手術をやり直さなければいけなくなります。

せっかく高いお金を出して手術をうけるのですから、きっちり計画を立ててもらって、

1発で手術を成功させたいですよね。

ちなみに、インプラントの成功率は約99%だそうです。

インプラントの基礎知識。チタンと骨がどうやってくっつくか分かりやすく説明します。

オセオインテグレーションの達成条件

インプラントがのオセオインテグレーションを成功させる為に必要な要件は、

インプラント材料の生体親和性、インプラントの表面性状、インプラントのデザイン(形)

患者の健康状態、歯科医師の手術の技術、治療中に負荷荷重がかからないか、

といった点が挙げられます。

 

インプラントの表面性状

ブローネマルク博士が開発したインプラントは表面がツルツルに磨かれていましたが、

現在は表面が粗造構造になっている方が、インプラントが固定しやすいという研究結果があるそうです。

表面性状の違いとしては、ツルツルに磨かれた滑面のもの、

粗面のものとしては、サンドブラスト処理をしたもの、チタンプラズマコーティングをしたものがあります。

 

滑面と粗面のオセオインテグレーションの比較研究

ネット上に動物実験を行った比較研究の結果が掲載されていましたが、

滑面と粗面とでは、粗面の方がオセオインテグレーションが断然早く、

治療期間も粗面の方が断然早いようです。

動物実験の詳細はネットで手軽に論文を読むことが出来るので、興味がある方はぜひ読んでみて下さい。

滑面に比較して、粗面のインプラントは、

サンドブラストでインプラントにミクロン単位の小さな穴があいていて、

その中に血が入り込むことで、素早く骨の組織が形成されて、骨に固定されます。

 

インプラントの表面性状とオセオインテグレーション

ブローネマルク博士は、チタンが人体に害を持たさずに結合することを発見しましたが、

これは僕はノーベル医学賞をもらうレベルの発見だと思います。

インプラントのベストな形状とか、歯周炎へのリスクの少ない表面性状など、

開発途上の要素がまだまだあるようですが、

今はインプラントの研究もかなり進んでいるので、

歯を失った時に、インプラントを選択されるのもいいかもしれませんね。