光学スキャナー、3Dプリンター、CAD/CAMの普及で歯科技工士は不要になるのか?

2018年3月19日

先に結論を記載すると、
CAD/CAM、
3Dプリンターをはじめとする
デジタル機器が歯科技工に普及しても、
歯科技工士が必要なくなるという事はありません。
どんなにCAD/CAMなどの精度が上がっても、
最終的な調整は技工士でないと不可能です。

歯科技工士は不要になるのか

英オックスフォード大学の

マイケル・A・オズボーン准教授が、

2014年に発表したAI(人工知能)の研究論文

「雇用の未来」の中に、

「義歯製作技術者」が挙がっていました。

雇用の未来の論文はここから読めます

銀行の融資担当者、スポーツの審判、不動産ブローカー、レストランの案内係、保険の審査担当者、動物のブリーダー、給与・福利厚生担当者、レジ係、娯楽施設の案内係、チケットもぎり係、カジノのディーラー、ネイリスト、クレジットカード申込者の承認・調査を行う作業員、集金人、パラリーガル、弁護士助手、ホテルの受付係、電話販売員、仕立屋、時計修理工、税務申告書代行者、図書館員の補助員、データ入力作業員、彫刻士、苦情の処理・調査担当者、簿記、会計、審査の事務員、検査、分類、見本採取、測定を行う作業員、映写技師、カメラ、撮影機器の修理工、金融機関のクレジットアナリスト、メガネ、コンタクトレンズの技術者、殺虫剤の混合散布の技術者、義歯製作技術者、測量技術者・用地管理の作業員、建設機器のオペレーター、訪問販売員、路上新聞売り、露店商人、塗装工、壁紙張り職人

義歯製作技術者とは、

つまり歯科技工士の事を指します。

歯科技工への光学スキャナーと3Dプリンター、CAD/CAMの普及

補綴物の製作に必要な工程は、

光学スキャナー、3Dプリンター、CAD/CAMの普及で歯科技工士は不要になるのか?

口の中の型取りから始まり、

模型作り、

ワックスアップ、

鋳造、

模型上でのコンタクトポイント・バイト調整、

レジン、ポーセレン(セラミック)の築盛、

形態修正、

研磨を経て、

口腔内へセットされます。

技工士がいなくならない理由

現状では、

模型上での調整、

レジン・ポーセレン(セラミック)の築盛、

形態修正、研磨は

技工士でないとできません。

また、

歯型の型取りは光学スキャナー、

光学スキャナー、3Dプリンター、CAD/CAMの普及で歯科技工士は不要になるのか?

模型作りは3Dプリンター、

光学スキャナー、3Dプリンター、CAD/CAMの普及で歯科技工士は不要になるのか?

ワックスアップはCADソフト、

光学スキャナー、3Dプリンター、CAD/CAMの普及で歯科技工士は不要になるのか?

鋳造はCAMソフトが、

光学スキャナー、3Dプリンター、CAD/CAMの普及で歯科技工士は不要になるのか?

それぞれ請け負うことになりますが、

それらの操作は全て、

経験を伴った技工士・歯科医師・衛生士でないと不可能で、

最終的な調整も経験のある技工士でないと出来ません。

光学スキャナー、3Dプリンター、CAD/CAMの普及で歯科技工士は不要になるのか?

材料の性質を理解したうえで操作しないと、

3Dプリンターによる模型の製作も

CAMソフトによる加工機の操作も、

材料が割れてしまったり、

材料がひずんでしまって

精度の低いものになったりします。

また、ソフトの開発によって

どんどんよくなってはいるのですが、

審美性をもたせたうえで、機能性も持たせた

歯の形をつくるのも、

CADソフトの操作だけでは不可能で、

コンピューター上で技工士がデザインを修正したり、

模型上で修正しています。

 

技工以外の職種でのデジタル機器の活用について

僕の友人にネット系の仕事をしている子が

何人か居るのですが、

みんな口をそろえて、

ビジネスの世界はface to face

に回帰していくと断言しています。

意外にも、

ネット、AIの最前線にいる人達は

人と人との信頼関係は、

ネットと電話だけで築くのは不可能。

直接訪問して話を聞くことが重要で、

ネット系のオペレーターや営業職から人が

居なくなることはないと

言っています。

デジタル技工と今後の技工士

口腔内スキャナーの普及にともない、

模型をつくるための3Dプリンターの

普及率も上がっていくのは

間違いないですが、

技工士の経験と勘がないと、

使いこなすことはできません。

「CAD/CAMが普及して技工士がいらなくなる」

ことはありません。

今後も

「技工士がいないと補綴物はつくれない」

と、声を大にして言いたいです!